池袋に現れる都営バス |
池袋駅東口には多数の都営バス路線が乗り入れています。しかし、池袋駅付近に都営バスの営業所がなく、どの営業所までも微妙な距離があるため、その路線の受け持ち営業所・支所は多岐に渡るのはご存知の通りです。
早稲田営業所の受け持ちと言えば、池86系統。東池袋4丁目~池袋駅東口~新宿伊勢丹(新宿追分)~渋谷駅という、ほとんどの区間が明治通りという路線です(新宿伊勢丹~渋谷駅間のみ新宿支所持ちで都01渋谷駅~新橋駅を運行する分の入出庫の乙系統あり)ですね。もともと指定車種が三菱と言うことで三菱車が中心となってきます。昨年度HIMR以外消滅したX代車が投入された時何故か日産ディーゼル車が投入されましたが、その車両が北営業所に転出し一旦統一。D代車でノンステップ車に日野車が入り(現在も配置)、それ以降池86系統はメーカー統一性が崩れました。大江戸線全通前に北営業所からV代日産ディーゼル車が入った時は、余りこの車両は池86に入らかったのですが、その後V代・X代・Y代・C代日野車という転入の日野車が入り、H代で入った日野の中型ロングが消えても、また入ってきたL代中型ロング(日野)も含め、今の池86系統は日野車が日常的です。大江戸線開通直後では異端車種はノンステップ車以外池86から除外されていたかと思ったのですが、最近では他の早稲田営業所の受け持ち系統の方が三菱車確率が高い気もします。今週になって早稲田営業所にもM代の新車が入り(日野のブルーリボンⅡ、外観はいすゞエルガそのものですが)、標準装備となったLEDがどのように表示するのか楽しみなところ。
北営業所といえば王40甲系統(池袋駅東口~王子駅~西新井駅、入出庫系統は北車庫行き)になりますが、こちらは、西武沿線ではおなじみの日産ディーゼル車。とはいえCNG車となると、他のメーカーの車も多いですが。北営業所にはH代のLED表示機試験車がいて、これが池袋にやってくることもあるのですが、何故か私が見るときに限って北車庫行ばかり・・・。ちなみに王40自体、私は乗車したことはありません。
練馬支所の受け持ちは池65系統(池袋駅東口~江古田2丁目~練馬車庫)。こちらも日産ディーゼル車で_指定の営業所で、特定車以外は日産ディーゼルに統一されているので、そういう意味で面白みは少ないです。一般車か、H代中型ロングか、L代西工ボディが大抵充当されてます、はい。
巣鴨営業所と言うと、草63系統(池袋駅東口~巣鴨駅~浅草雷門)と草64系統(池袋駅東口~王子駅~浅草雷門)の2系統の受け持ちです。どちらも池袋駅東口行きは浅草雷門南発という変な系統です。特に草64系統の方は池86系統と同様、トロリーバスの代替系統です。巣鴨の指定車種はもともといすゞ(ボディ:富士重工)ですが、在籍車で富士重工ボディの車は余りなく、いすゞボディのもの、そして中型ロングの日野車の遭遇率が高いです。特に草64の方は、ほとんどいすゞエルガ、まれに日野中型ロング(HR)という感じです。これに対して草63は一般車か日野HRというイメージです。幼少期草63に乗車する機会が何度もありましたが、この頃は当然富士重工のボディの車両で、その時は日産ディーゼルといすゞの車で窓配置の違いなどには気付いていたものの、地元の練馬車とボディが同じ事は私にとって、都バスをつまらなくさせてくれたものでした(逆に同じく乗車機会のあった田70:新宿~田町だと新宿のいすゞ/いすゞや目黒の日野車だったので違いを感じました)。
そして地味と言えば大塚営業所。受け持ち路線は上60系統(池袋駅東口~大塚駅~上野公園)と都02乙系統(池袋駅東口~春日駅~一ツ橋)です。こちらの指定車種はいすゞでボディーもいすゞです。どちらも改変激しい系統で、上60の方は昭和末期では御茶ノ水行きの茶60系統だったものを変更していて、時間帯によっては大塚~上野の運行で池袋に顔を出してくれない系統です。池袋に現れる都営バスでもっとも知名度の低い路線でしょう。しかし、時刻表を見ると池袋まで来る便を含めノンステップ指定の便があり、先日もエルガが来ているのを見かけました。これに対し、都02乙の方は系統番号を見る限り都市新バス系統(グリーンライナー)で、華々しく見えます。しかし、実情は・・・な系統です。もともとは楽67系統で一ツ橋から先、東京を経て有楽町まで到達していた都電代替系統で、有楽町線開通後、一ツ橋まで短縮し池67に、そして文京区役所まで短縮(朝間一部一ツ橋発着)されてしましました。そしていまや都02系統(大塚駅~春日駅~錦糸町駅)に吸収されて、都02乙となったわけです。(その後文京区役所、現春日駅付近のループで終点変更となり東京ドームシティ折り返し扱いになって現在に至る) 都02というと、都市新バス化に際して新車の数が不足し、キュービックボディが採用される前の車両まで格上げして車両を用意したことから、その車をボロライナーと名付けられるなどしたことでも一部有名ですが、都02乙が誕生した直後、このボロライナーは池袋へよくやってきていた記憶があります。大江戸線開通の頃は系統番号どおりグリーンライナーの専用車が都02乙にも投入されていましたが、それ以降の増備車で専用車が淘汰されるにつれて都02乙に充当される車両は一般車が多くなり、X代の専用車淘汰以後、ほぼ一般車の運行になってました。何故か現在にしてノンステップ指定の便はありません。あくまでも一般路線ということで大塚所属の都市新バス車が別の一般系統に出ても、この系統は一般車、しかもノンステがないどころか最古参グループ(Y代)の使用が目立つと言うありさまでした。しかし今年に入って、大塚営業所へのM代の新車(いすゞエルガ)の投入で大きく動き出しました。Z代の都市新バス車が格下げになったことです。都02乙にこの格下げ車が投入されたのはまだ見たことはありません。しかしながら、M代投入直前にヘッドマークがグリーンライナーとなった車を含めL代の日野HRが運行の舞台を都02乙に移したようで、ここ数日、池袋で見かけるようになりました。中身こそただのノンステップ車ですが、それまでと都市新バスどころかノンステップ車がほとんどやってこない系統だっただけに、進化といえるでしょう。この都02乙、赤字系統だそうで、それが吸収原因のようですが、実際は人が乗らないことよりも、乗客は少ない訳ではないが、シルバーパスの利用者が多いための赤字だと思います。池袋で大塚車庫止まりでない便を見ると結構乗車されている方がいる(若い方もそれなりにいますし)様子がわかります。それでして、何故ノンステップ車やリフト車を入れてこなかったのかちょっと疑問でした。
池袋駅に現れる都営バスというと現在はこれが全てですね。ただし、劇06(国立劇場→江戸川橋→池袋駅東口)という劇場バスが一応あることになっています。受け持ちは小滝橋営業所です。しかし、運行されていないみたいです。私が中学生の時小滝橋のバスが池袋にきたので何かと思って近寄ってみたら劇06だったのですが、今は見られないようです。他に小滝橋営業所の系統は池袋にこないので何故小滝橋なのだろうか?という疑問がある人がいるかもしれないですが、これは先代の飯62(池袋駅~飯田橋~新橋、廃止時点では池袋サンシャインシティ~池袋駅東口~九段下、詳しくは都営バス資料館さまでわかります)の関係なのでしょう。
ところで、今年の都営バスの新車に日産ディーゼル車はないようです。ということで、練馬支所のY代車3台の置換えが今年あるのか疑問になってきました。さてさて・・・・・・